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タイトル 日 時
前略神様お元気ですか?28<最終話>
             <下界へ・・・・> ...続きを見る

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2008/07/09 17:42
前略神様お元気ですか?27
注:最終回の予定でしたが思ったより長かったので、あと1回続きます。   ごめんなさい。 ...続きを見る

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2008/06/24 17:32
前略神様お元気ですか?26
「ほっほっほっ。皆揃ったようじゃの。ま、座りなさい。」 いつの間にか広間の端にある壇上に神様シンちゃんが現れ、 いきなり受験者たちの前に大量のパイプ椅子が出現した。 「たまには神様らしいことやるんだな。」 「いよいよ、下界に戻るための試験か。」 「まだ道具選んでないよ。」 受験者たちは低いざわめきの中、一応着席した。 「ほっほっほっ。見ての通り実技試験を行う。  それぞれの職種、特技に適した道具を揃えてあるので、何でも使って、  おのれの専門分野を表現せよ。  万が一、足りな... ...続きを見る

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2008/06/12 18:01
前略神様お元気ですか?25
前略神様お元気ですか?25 応募締め切り日、神の間に久々の静寂。 神様“シンちゃん”と秘書の予想は外れ、応募者は1万人弱に留まった。 それぞれが下界に帰りたいというき持ちはあっても、 責任の重大さに悩んだ結果だった。 ...続きを見る

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2008/03/11 18:36
前略神様お元気ですか?24
前略神様お元気ですか?24 綾乃は研究所に休暇をもらっていた。考える時間が欲しかった。 まだ踏ん切りがつかないでいた数日後、同僚の老博士に呼び出された。 研究所の喫茶室でごちそうになった。 たとえ研究が素晴らしいものであっても余命で確実に不合格になる博士。 ブルーグレーの瞳が綾乃を優しく見つめる。 「藤崎君、何を迷うことがあるんだね?  数カ月で私の研究を理解し、補佐してくれるようになった優秀な君だ。  何らかの成果は私が保証できる。」 ふうっとため息をつく綾乃。 「私は17です。日本人です。 ... ...続きを見る

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2008/02/06 20:32
前略神様お元気ですか?23
前略神様お元気ですか?23 資本主義タウン、社会主義タウン問わず、街中がにぎわう中、 綾乃がいる研究室は異様な空気に包まれていた。 「お告げ」に関して、誰もが口が重い。 ...続きを見る

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2007/11/06 21:56
前略神様お元気ですか?22
前略神様お元気ですか?22            <回復プロジェクト> 「皆も気付いておろうが、近頃雲震はますますひどくなるばかりじゃ。  身内を亡くした者多数おろう。  被害がこれ以上ひどくなる前に、  【天国引っ越し大作戦】を敢行しようと思う。  大気が安定した場所に天国を移すのじゃ。  ほっほっ、住民は何も不安がることはないぞ。  移動装置があっての、それを作動すればすむ。」 ...続きを見る

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2007/10/01 17:47
前略神様お元気ですか?21
前略神様お元気ですか?21 突然、足元が沈んだ。ズズズッと鈍く窮屈な音をたてる。 目線を前に向けると、丘が、家並みが、木々が、 トランポリンに弾むかのように揺れている。 ”雲だから余計弾むのかな” ”雲がちぎれて、下に落ちたら生き返れるんだろうか” などとこの非常事態に似つかわしくない考えが亮一の頭に浮かぶ。 ある種、拒否反応なんだろうか。 ...続きを見る

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2007/09/26 10:34
前略神様お元気ですか?20
前略神様お元気ですか?20 亮一は気の向くままに田舎を回った。 あるときは農作業をする人たちの傍らで歌い、 あるときは村の託児所で童謡を歌った。 ジャンルには捕われていなかった。リクエストがあればそれに応える。 曲を知らなければ一緒に歌い、親しくなっていった。 最初はどこの町にいっても「変なやつが来た」扱いだったが、 持ち前の飾らない性格が功を奏し、すぐに馴染んでいった。 気に入られて、家に泊めてもらうことも多かった。 ...続きを見る

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2007/08/22 16:20
前略神様お元気ですか?19
前略神様お元気ですか?19 綾乃はまるで乾いたスポンジだった。水滴1滴も逃さないよう素早く吸収していった。自分でも驚くほどだった。下界では母が敷いたレールに不満があったわけではなかったし、納得して勉強していた。だが、こんなにも”自分で選ぶ”ことが重要だったのだとは思っていなかった。綾乃は充実感で一杯だった。 ...続きを見る

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2007/08/10 11:10
前略神様お元気ですか?18
前略神様お元気ですか?18 車内アナウンスが終着を告げる。緩やかに汽車が速度を落とし、白煙を上げながらホームへ滑り入る。 結構多かった乗客もまばらになっていた。車掌が扉を開けると、ばらばらと乗客は散っていった。 ...続きを見る

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2007/08/07 12:07
前略神様お元気ですか?17
前略神様お元気ですか?17 下車する場所を車窓から探していた亮一だったが、声をかけられ、中断した。 「BABY TO OLDMANの日下さんですか?」 中南米風の顔立ちの若者だった。亮一よりわずかに年下だろうか。 「そうだけど・・・・」戸惑いながら答えると、 「やっぱり!懐かしいな〜。僕、野球で日本に行ったことあるんですよ!」 愛想と体格のいい若者はするっと亮一の前に腰を下ろした。 ...続きを見る

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2007/07/31 09:02
前略神様お元気ですか?16
前略神様お元気ですか?16 返電には「シュジン カイダクニツキ オスキナジカンニ イツデモ オイデクダサイ」とあった。 朝からアインシュタインの資料を読みあさっていたが、まだ昼過ぎだったので、すぐに出かけることにした。 案外彼の住まいは近く、綾乃は歩いていくことにした。 道すがら、和風小物の店があり、風鈴が透明な音を奏でていた。 金魚の模様のはいった風鈴を買い、手みやげにした。 ...続きを見る

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2007/07/27 10:15
前略神様お元気ですか?15
前略神様お元気ですか?15 「あ、そうです。わかりますか?」 「ええ。なんとなく。雰囲気で・・・」 母親は言葉を濁したが、目線は亮一の頭にいっていた。 東洋人で髪の毛をわざわざ金髪にしているのだ、社会主義国の出身じゃないことは一目瞭然だろうと亮一も思った。 「これからしばらく違う世界、知らない世界を歌を歌いながら旅しようかなと  思ってるんですよ。」 母親が少しグレーがかった青い目を見開く。 「まあ、珍しい!下界と違って遺跡や観光地があるわけではないのに?  時々資本主義タウンからいらっしゃった方見... ...続きを見る

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2007/07/18 16:14
前略神様お元気ですか?14
前略神様お元気ですか?14 「はぁぁ??? 社会主義タウン?」 「そ。ギター1本持って旅しようかなって。」 呆れて綾乃がため息をつく。 「HBA行くんじゃなかったの?」 「ああ、行ってきたよ。楽しかったぜぇっ!  あこがれの選手たちとプレーできたんだ。もう満足!」 あっけらからんと無邪気に笑う亮一。前より深くため息をつく綾乃。 「・・・なんで社会主義タウンなの? 資本主義タウンじゃいけないの?」 「だってこっちじゃ結構俺知られちまってるだろ?  それじゃつまんねーもん。」 「知られてる方が亮ちゃ... ...続きを見る

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2007/07/14 10:30
前略神様お元気ですか?13
前略神様お元気ですか?13                 <始動> ...続きを見る

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2007/07/09 21:26
前略神様お元気ですか?12
前略神様お元気ですか?12 振り向くと彼より10歳くらい年上の青年がいた。老人だらけのここには不似合いな朝黒い肌。 どこかであったことがあるだろうか・・・あるかもしれない、ある! でも思い出せない。よく見ると毎朝見る鏡の中の顔と似ている。そうだ、自分の10年後。 亮一がぼんやり見ている間、その青年も何もいわずに亮一を見ていた。慈しむような目で。 ...続きを見る

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2007/06/27 17:15
前略神様お元気ですか?11
前略神様お元気ですか?11 亮一は魂の存在自体が無になる話もショックではあったが、ほかにもショックなことがあった。 自分は何様のつもりだったのだろう。綾乃だって必死でがんばっていたのだ。 彼女のいう通り天国にきたからってすぐに変われるはずがない。 幼女が家族と別れていたことを知らなかったのと同様、下界で夢を描くことすら許されなかった彼女には分からなかったことだったのだ。 一体どんな気持ちだろう。やりたいことも探せないまま人生を終えた少女・・・。 また、そんなままで天国にきてしまった綾乃が少し哀れにも思えた... ...続きを見る

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2007/06/23 01:17
前略神様お元気ですか?10
前略神様お元気ですか?10 「隙あり!」 亮一が汗を拭きながら綾乃と話していたら、子供が亮一の手からボールを取りシュートした。ボールはリング上を一周した後ネットをくぐった。 「やりぃ!」男の子が歓喜する。 「やったなぁ!? よーし、和製ジョーダンの本当の力を見せてくれる!」 大げさに悔しがり、亮一は子供の中へ復帰していった。 「全く・・・。子供なんだから。」 綾乃は呆れながらも少し羨ましかった。亮一は物怖じしない性格らしい。知らない人にもすんなりなじめる。着実に天国にも溶け込みつつある。 それに対して... ...続きを見る

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2007/06/21 10:10
前略神様お元気ですか?9
前略神様お元気ですか?9                ☆自分探し☆ ...続きを見る

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2007/06/15 08:04
前略神様お元気ですか?8
前略神様お元気ですか?8 今日も老人達は望遠鏡を覗くでもなく、ひなたぼっこ、あるいは談笑していた。 綾乃は望遠鏡にコインを入れた。雲間から日本、東京・・・自分の家が近付くにつれ、やはり心が疼いた。 やがて「藤崎」の表札の家。葬式の最中だった先日と違い、家は見慣れている光景だった。居間にいくと、母親がぽつんと座っていた。泣いてはいないようだったが、手には綾乃の無表情の写真。 ”ごめんね、お母さん。写真ぐらい笑えば良かったね。私写真嫌いだから・・・・” 「ただいま〜」弟が学校から帰ってきたらしい。 はっとし... ...続きを見る

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2007/06/07 23:55
前略神様お元気ですか?7
前略神様お元気ですか?7 「そ、そう・・・ありがとう。」 戸惑いながらもせっかくなので食べさせてもらうことにした。借りを作るのと同様、貸しを作るのも綾乃は嫌いだった。 ...続きを見る

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2007/06/07 00:57
前略神様お元気ですか?6
前略神様お元気ですか?6  亮一にそうは言われたものの、もらうには気が引きまくる金額だったので、綾乃のイチオシ銀行に彼名義の口座を作った。自分の方も取り敢えずの生活費を残し、口座を作った後、一旦家に戻った。自分の生活に必要なものをちゃんとメモしてから出かけたかった。几帳面な性格というだけではなく、今まで生活必需品など買ったことがなかったからだった。 ”何もかもお母さんまかせだったな、そういえば。  暇もなかったけど。勉強さえしていれば良かったんだもの。” それ以上下界のことを考えたくなかったので、メモを握り... ...続きを見る

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2007/06/01 00:12
前略神様お元気ですか?5
前略神様お元気ですか?5               天国の扉 ...続きを見る

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2007/05/29 19:03
前略神様お元気ですか?4
前略神様お元気ですか?4  それぞれ空いている望遠鏡の前に立った。300エルを握りしめる。 綾乃はひとつふたつ深呼吸をした。下界を覗くことは自分の死を確認してしまうことでもある。覚悟と勇気が必要だった。 コインを入れた。コインが金属音をたてながら管を落ちる。恐る恐る覗いてみた。 真っ白だ。時々薄い水色が見える。やがて白は薄もやにかわり、かすかに緑と青の固まりが見えてきた。それはだんだん大きくなり、緑の中に茶色やベージュの色も混じっている。メルカトル図法の地図のようだった。どんどん日本が大きくなってくる。左に... ...続きを見る

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2007/05/28 20:01
前略神様お元気ですか?3
前略神様お元気ですか?3  辺りがすっかり暗くなった頃、亮一と綾乃はマンションに案内された。23号室と24号室、隣り合わせ。お互いが相手のせいで死んでしまったと思っている二人にとって、苦々しいことこの上なかったが、文句を言う気力はなかった。 鍵を渡しながら、秘書が言う。 「天国では、肉体があるように見えていますが、実体はありません。  ですから、実際に空腹になることはないのですが、食べることはできます。  逆に満腹感もありません。下界でグルメだった方は大喜びですが。  疲れたり、眠くなったりするのは、肉... ...続きを見る

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2007/05/26 22:28
前略神様お元気ですか?2
前略神様お元気ですか?2 見えないほど広いこの部屋のどこかの壁が反響でズンと鳴った。 普段は切れ長の目をまん丸くしている亮一と、青くなったり赤くなったり、忙しい綾乃。 とにかくとんでもないことになっているということは分かってきたらしい。 叫ばれることになれているのか、神様は相変わらず微笑んだまま、 秘書は眉ひとつ動かさず、業務を続ける。 「どちらの街に行かれても結構ですが、  最初はお二人が慣れた資本主義タウンに行かれると良いでしょう。  ここでの生活費として、天国年金が支給されます。  生前の精... ...続きを見る

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2007/05/26 11:11
前略神様お元気ですか?1
前略神様お元気ですか?1 プロローグ ...続きを見る

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2007/05/25 14:24

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